ましゅまろメイデン
勇者の少年は、魔王を打ち倒した。
しかし魔王城の決戦で力を使い果たした彼はその場に倒れこみ、魔王の配下であった者たちに捕まってしまったのだ。もともと力で身分を決めていた魔王には人望はなく、復讐で彼の命を奪おうとする者は皆無だった。しかし……
「えへへー❤ 勇者様ー❤ 拷問の時間ですよー❤」
勇者の捕らえられていた牢獄に、ふよふよと浮かぶ鉄の人形がやってきた。
大人一人がすっぽり入るような細長い鐘のような形をしており、上には祈りをささげる少女の彫刻がなされている。それがふよふよと浮いて廊下を進んできたかと思うと、何も触れていないのに牢屋の鍵を開けて、扉の中に入って施錠した。
「あぁ……」
勇者はもはや、裸に近い格好をしていた。
これから起こることを期待するように目を輝かせ、鉄の人形を見つめる。するとギィーと音を立てて、鉄の人形の表面が押し戸のように開いた。
「じゃじゃ~ん❤」
中には、勇者の少年よりも少し年上くらいの、可愛らしい女の子が入っていた。
白髪のショートカットに透き通るような白い肌をして、真っ赤な瞳の目のくりくりとした可愛らしい少女が満面の笑みを浮かべて手を広げている。
そして彼女の肢体はあまりにも豊満で扇情的だった。可愛らしい女の子でどちらかと言えば華奢な印象ではあるが、男が魅力を感じるであろう胸や尻は大きく整っていて、全身がバランスの良い肉付きをしている。
更に全身は、薄紫のナイトガウンに身を包み、豊満なおっぱいを際立たせ、ガーターベルトとふとももを際立たせるストッキングがあまりに蟲惑的だった。
「えへへ、今まで色んな拷問をされてきたみたいだけどぉ――❤
ボクに一番ぴゅっぴゅっしてくれたんだって?」
目を細めてイタズラっぽく笑う少女に勇者はこくんこくんと頷いた。
魔王軍に捕らえられて数日、彼は日夜異なる器具で「拷問」され続けた。彼らは勇者の「精液」を奪い、その力を自分たちのものにしようと画策したのである。
いかに勇者を誘惑し、精液を奪い取れるか、という視点で魔界の拷問器具が作られていった。そして――
「よーっし、じゃあ今日もボク、
ましゅまろメイデンちゃんがぁ、勇者クンをたっぷり拷問しちゃうぞー❤」
ましゅまろメイデンに手を引かれ、勇者は人形内に引っ張り込まれたかと思うと、
――ぱふっ❤
っとその大きなおっぱいに顔を埋めこんでしまった。勇者の体は小柄で、立ったままの状態で少女と密接するとちょうどおっぱいが当たる位置に顔があったのである。優しく手を回されて、頭をなでられながら、後ろの扉がぎーっと閉まった。
中は優しい薄明かりに照らされ、少女の甘い香りが充満する……少女に体を預けるようにして寄りかかる少年の全身からありとあらゆる力が抜け、少女のなすがままになってしまう……
「はーい❤ まずは勇者クンの罪状を確認しますねー❤
勇者クンはー❤ ボクのこと好きですかー?」
「う、うん……好きぃ❤」
「はーい❤ らぶらぶ罪ですねー❤
ちゅっちゅの刑に処しちゃいまーす❤ ちゅっ❤」
「ぁあ……❤」
少女は身をかがめて、勇者の顔にキスをした。
彼女のキスには「魅了」の効果があり、キスマークが彼の体につけられるたびに、彼女への恋心が鮮烈に刻まれてしまうのである。しかし問題は――
「あ、そーだぁ❤ ねぇねぇ❤ 勇者クーン❤
キミぃ、ボクと出会った時からボクに一目ぼれしてたって本当ー?」
「ぁ……」
彼女は、勇者の好みに的確すぎた。本来は「魅了」の効果すら解除できるはずの勇者装備すらすり抜けて、彼女の虜になるのは必然でもあった。
「んもぉー❤ 正義の勇者様のクセにぃ、
邪悪な拷問器具に心を奪われるなんてサイテー❤」
言葉とは裏腹に、愛おしそうな笑みを浮かべながら頭を撫でてくる少女。
勇者もその表情に釘付けであった。
「もぅ、そんなキミにはらぶらぶちゅっちゅの刑ねー❤
もっともっとボクを好きになっちゃえー❤ ちゅっちゅー❤」
「ぁあ……好き……好きだよぉ❤ メイデンちゃぁん……❤」
「えへへー❤ 無様な人間クンめー❤
もっともっとボクに魅了されてしまうがいいー❤ ちゅっちゅ❤」
「ぁあ……ぁあ……えへへ……えへへ……❤」
勇者の心が幸福感に満たされていく……キスの雨あられに顔も体もキスマークに埋め尽くされ、彼はもはやましゅまろメイデンの恋奴隷と化していた。
「もぉ❤ らぶらぶ罪だけで十分、極刑にされるべきだね❤
キミはぁ❤ 次はぁ――えい❤」
ぱふん❤ ぱふん❤
「ふぁあああああ❤」
「ふふっ、ぱふぱふオナニー罪を摘発してあげるねー❤ ねぇ勇者クぅン❤
キミ、おっぱい好きだよねー? こーやって、ぱふぱふしてあげるだけで❤ ふふっ、ほ~ら、おちんちん、おっきくなってぇ、透明なお汁でトロトロになってるよ❤
気持ちよくなりたい? なりたいよねー? ほら、おちんちんにボクのふとももが当たってるよ? ストッキングがスリスリで気持ち良いよねー?
ほぉら……どうしたいかなー? くすくす❤」
「あ、ああ……メイデンちゃぁん❤」
ぱふん❤ ぱふん❤ しこしこしこしこ❤ ぱふんぱふん❤ しこしこしこ❤ ぱふん❤ ぱふん❤ しこしこしこしこ❤ ぱふんぱふん❤ しこしこしこ❤
勇者は、顔と掌でおっぱいの感触を堪能しながら、腰を振ってふとももにペニスに出し入れしてしまう。無数に刻まれた「恋心」と、おっぱいとふとももストッキングの誘惑に劣情はピークを迎えていた。
「勇者ク~ン❤ ボクも勇者クンのことだぁいすきぃ❤
勇者クンがボクのらぶらぶキッスに惑わされてぇ、おっぱいふとももオナニーで破滅していくのを見るのが大好きなのぉ❤ もっとぉ❤ もっとボクのこと好きになってぇ❤ もっともっとボクのおっぱいふとももオナニーでぇ、勇者クンの大切なものを奪わせて欲しいのぉ❤ お願ぁい❤」
「ぁ、ぁあああ……! メイデンちゃああああああん❤」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……!
「――クスッ❤ これでぇ、おっぱいオナニー罪は成立しちゃったね? 勇者クン❤
あーあ、これでもぉ、勇者クンは極刑は免れないどころかー❤ 一番厳しくてぇ、辛~い罰を受けることが確定しちゃった❤ ご愁傷様❤」
精液がどろどろと流れ落ちる中、ましゅまろメイデンはにっこりと微笑んだ。
「ほぇ……?」
「次はぁ、勇者クンの大切なものをズタズタにしてあげる❤ 綺麗なものをドロドロに汚してあげる❤ えへへー、辛いぞー悲しいぞー❤ ほーら❤」
「え、ええ……あ、ああああ……❤」
ましゅまろメイデンは、精液まみれでどろどろになった勇者ペニスの前にかがみこんだかと思うと、その豊満なおっぱいの中に包み込んでしまった。ピチピチの肌に吸い付くようにしてふわふわと快楽を与え続けるそれはまさに魔性のましゅまろといって相応しい。
「ああん❤ 勇者くーん❤ 助けてぇ❤ 勇者クンの大好きなおっぱいメイデンちゃんがぁ、おちんちんソードに負けちゃうよぉ❤」
おっぱいをふにゅんふにゅんと優しく、もどかしく揺らしながら、いたずらっぽく、わざとらしく助けを求めてくる。しかし勇者のペニスはもはやパイズリの前に魅了され、その快楽を享受し続けるしかない。
「ボクぅ、勇者クンの聖なるせーえき顔面に浴びたらぁ、大変なことになっちゃう~❤ 勇者クンの大切なおっぱいメイデンちゃんがぁ、勇者クンのせーえきでドロドロにされちゃうよぉ❤ 助けてぇ、大好きな勇者様ぁン❤ おっぱいの誘惑に負けないでぇ❤ ボクのこと大好きならぁ、ボクを精液から守ってよぉ❤
ね、お願ぁい❤ 助けてくれたらぁ、勇者クンの大好きなこと、ずっとずーっとしてあげるよぉ❤ おっぱいもみもみちゅぱちゅぱしながら、一生オナニーさせてあげるから❤ ねぇン、パイズリに負けないでぇ❤ お願い❤」
ふにゅううううううううううううっ❤ ぱふぱふぱふん❤
「ぁ、ああああああああああああああああああああああ!」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……!
言葉とは裏腹に、優しく精液を搾り出そうとするパイズリ攻撃に、勇者のガマンなど簡単に打ち飛ばされた。
「……あーあ❤ 大切な人を裏切っちゃった❤
ボクへの愛を、おっぱい射精に売っちゃうんだー? くすくすくす」
「ご、ごめんなさい……ごめんなさ……!」
「ダーメ、許さない❤」
いたずらっぽく笑いながら立ち上がったおっぱいメイデンは、勇者に顔を近づけて、そのまま唇と唇を重ね――舌を潜入させてディープキスをした。勇者は、そのキスの快楽に、正気になりかけていた頭が一気に沸騰する……!
<――キミはもうここからは出られないよ❤ こんなに罪を犯したんだもん❤
キミはもう永遠にボクに精液を奪われて、死に続けるの……❤
ボクを愛した罪❤ ボクのおっぱいでオナニーした罪❤ パイズリに負けて顔面に射精しちゃった罪❤ ボクを傷つけたと思いやって謝っちゃった罪❤ 有罪❤ 有罪❤
キミは極刑―――おっぱいメイデンちゃんのらぶらぶおっぱい奴隷エナータルの刑で死に続けるんだよ❤ 大好きな勇者クン❤>
ディープキスを受けながら、頭に響いてくる声……キスの快楽と合わさって、それは間違えようのないこの世の真実のように勇者の心に浸透していく……
そして勇者はもう、現実の世界に戻ってくることはなかった。
永遠に彼はましゅまろメイデンの極刑の中で、幸福な廃人として生かされ続けるのである……