ボクっ娘淫魔の巣窟 二次創作もの 淫呪術

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淫呪術

 ……ボクの事、忘れないでね……絶対、約束だよ……

「……また……懐かしい夢を見たな……」
 起き抜けに口にした第一声だった。
 俺はロドリゲス・ロウ。元々孤児であったが、剣の才能を見込まれて今の親父であり元クリスタニア王国騎士隊長であるガイアス・ロウの養子となった。
 俺も親父の様に騎士になりたいと王国騎士隊に入隊し、今では分隊を任される程にまでなった。
 先ほどの夢は、孤児院からガイアスの元に行く寸前、同じ孤児院に居た少女との思い出の場面である。
「……今頃、どうしてるかな……あいつ……」
 感傷に浸って……ふと、思い出した。
「やばっ、早く起きないと朝食に遅れちまう!!」
 俺は大急ぎで布団から飛び起き、すぐさま着替えて食堂へ走った。
 ここは騎士隊寮、食堂での食事時間も決められており、もたもたしていては朝飯を食い損ねてしまう。

「あぶね~……もう少しで完全に食いっぱぐれるとこだった……」
 カウンターで受け取った朝食の乗ったお盆を持ち、席に座る。
「珍しいな、お前が寝坊するなんて。何かあったのか?」
 向かいの席に座っている騎士隊の同僚で悪友のアルターが声を掛けてくる。
「寝坊じゃない。ちょっと懐かしい夢を見て感傷に浸ってたら、気づけばこの時間になってたんだよ。」
「へぇ、懐かしいってと孤児院時代のか?」
「まぁ、そんなとこだ。」
「ほ~ぅ……孤児院に居た彼女の夢、ってか?」
 ぶほっ
 口にしていたスープを勢い良く噴出す。
「うわっ、汚ねぇなっ!!」
「げほっげほっ……すまん、ちょっとむせちまって……」
「……お前、もしかして本気で……」
「んなわきゃねぇだろ。俺が孤児院に居たのは10の時までだぜ?10年も前に居るはずが無いって。」
「だよなぁ、お前女遊びとかしようとしないヘタレだしなぁ。」
「……ヘタレは余計だよ……」
 ため息をつきながら、再び朝食に口をつける。
「……所でよ、聞いたか?国王の事。」
「?どうかしたのか?」
「どうも今朝はまだ眠り続けてるらしいんだよな。ガイアスさんも起こしに行ったんだけど、それでもまだ目覚めないらしいんだ。」
「目が覚めない……?」
「そうそ、いつもだったらとっくに起きて執務に取り掛かってらっしゃるだろ?
 流石に様子がおかしいってんで、皆噂し始めてるんだよ。」
「確かに、それは変だなぁ……」
 この国の国王、レアール・J・クリスタニアは政治に全力を傾ける傍ら、国民との交流も欠かさないため、良王として名高い人物であった。
 一つだけある悪癖……女癖の悪ささえ無ければ、まさしく理想的な国王であっただろう。もっとも、その悪癖ですら国民との距離を縮めるのに一役買ってるんだから、中々侮れない。
 そんな感じでアルターと会話をしながら朝食を食べていると、現クリスタニア王国騎士隊長であるクライスラー・ベルリッツが食堂に入ってくる。
「おろ?クライスラー隊長じゃん。あの人って俺達より早く朝飯食ってなかったっけ?」
「あぁ、この時間に朝食を取るのは珍しいな。」
 しかし、クライスラーは朝食を取る訳でもなく、キョロキョロと誰かを探している。
 そして、俺達と視線が合うと、真っ直ぐにこっちに向かってきた。
「ここに居たか、ロドリゲス。朝食を摂ったらすぐに城へ着てくれないか。」
「どうしたんですか?急に。今日は確か訓練日のはずじゃ……」
 訓練日は分隊毎にローテンションを行い、訓練の無い分隊が見回り等の日頃の職務をこなす。任務等も、基本はこの、訓練の無い分隊が受け持つはずなのだが……
「ちょっと急な任務がお前に下ってな、ガイアス殿からお前を名指しで指名したんだ。」
「親父から?わかりました、すぐに向かいます。」
 そう言うと、朝食の残りを急いで食べ始める。
 とは言え、親父からは食事は良く噛むように厳しく言われているので焦らずに……父親の言う事を忠実に守ってる俺って親孝行だなぁ……
 そこ、急いで居るのにゆっくり食ってるなとか言うな。
 俺にしては急いで食べ、すぐさま城へ向かう。
「それじゃアルター、また後で!!」
「おう、しっかり行って来い。」
 食器の片付けをアルターに押し付けつつ、俺は必要最低限の荷物を持って城へ向かった。

「失礼します。」
 城内にある謁見の間。しかし、そこにある玉座には本来居るはずの国王が座っていない。
 代わりに、その両脇で俺の親父であるガイアスと、占い師として国家の危機を幾度も回避した老女が佇んでいた。
「よく来てくださいました、ロドリゲス殿。」
 占い師の老女……イオタ・グランティアが声を掛ける。
「レアール国王陛下がお目覚めにならない、と言うのは存じておりますか?」
「先ほど、同じ騎士隊のアルターから噂として聞いた程度ですが、本当でしょうか?」
「えぇ、しかもその原因が、どうやら呪いによる物ではないか、と推測されてます。」
「呪い……ですか?」
「そうです。更に言えば、この国で陛下が患ってるような呪術を扱う人間は私の知人一人だけです。」
「そこで、ロドリゲスには呪術師の元まで行って、呪いを解いて貰うよう説得して欲しいのだ。」
 ここで、一言も発しなかった親父が口を挟みだした。
「ちょっと待ってくれ親父……」
「城では父上、と言うように申したはずだが?」
 ギロリ、と睨みつけながら釘を刺してくる親父。
「……待ってください父上、何故俺……私の様な若輩者に……?」
 途中で更に睨まれたので、渋々言い直しながら問う。
「私の占いによって、貴方を向かわせるのが最良、と言う結果が出たからです。
 それでは不満ですか?」
 ……イオタ殿の占いを20は見たが、どれも外した事が今まで無かった。と言う事は、これは真実なのだろう。
「……分かりました、それではすぐにでも出発いたします。」
「ありがとうございます。こちらが彼女の家までの地図と、私の手紙です。」
 イオタ殿から地図と手紙を受け取ると、一礼をして謁見の間を後にした……

 騎士隊章と制服である甲冑、一振りのショートソードと、最小限の装備を整えてから自分の部屋を出た。
「さて、とりあえず行ってみるか。」
 地図を頼りに歩き出す。
 城下町を出て、10分ほどの距離のある山の麓。木がうっそうと繁る森に囲まれたその山はその特徴からか、山道が整備されてなかったら非常に迷い安い場所だった。
 その山道を外れ、5分ほど歩いた場所に小屋があった。
 人が住んでる様子が無く、心配になった所だったので、俺は小屋を見つけた事で安堵する。
「ここか……呪術師の家ってこんな辺鄙なところばっかなのかなぁ……?」
 小屋の前に立ち、玄関をノックする。
「はぁ~い。」
 中から元気の良さそうな女の子の返事が返ってきた。
 やがて、扉が開いた。
「はい、どちら様です……か……?」
 扉から飛び出てきた少女は、俺を見る間に凍りつく。まぁ無理も無い、騎士隊が訪問したと言う事は何かあったと考える方が自然だろう。呪術士の家であれば尚更悪い予感しかしないんじゃないだろうか?
 少女は呪術士らしい、黒っぽいローブの上に、かわいらしいエプロンをつけていた。そう言えば、今は昼食時だったな。
 妙に大きい胸に視線が行きそうになるな……って、何を考えて居るんだ俺はっ!!
 煩悩を振り払うために軽く咳き込み、口を開く。
「俺は王国騎士隊の者だ、この家に呪術士が居ると聞いてやってきたのだが……」
「……もしかして、ロドリゲス……?」
「……え?」
 凍り付いていた少女が口を開くと、名乗っていないはずの俺の名前を言い当てる。
「ほら、ボクだよ、覚えてない?」
「……あっ!!」
 一人称を『ボク』と言う女の知り合いは、一人しか居ない。
「ライラっ!!??お前ライラなのかっ!!」
「そうだよ、良かった~……約束覚えててくれたんだ~。」
 俺が孤児院から出る際、一番泣いていたのがこいつ、ライラ・アプリコットだった。
 孤児院時代以降一度も会わなかったため、懐かしさがこみ上げてくる。
「ロッドは騎士になれたんだね。引き取り先も騎士隊長だったんだよね?おめでとう。」
 ちなみに、ロッドとはロドリゲスの愛称である。
「ありがとう。
 所で、ライラがここに居るって事は、俺の尋ねた呪術士って……」
「うん、多分お義母さんの事だと思うよ、ちょっと呼んで来るね。」
 そう言うと、そそくさと小屋の中に戻り、一人の女性を引き連れて再び出てきた。
「全く……一体何の用だい……」
 欠伸を噛み締めつつ奥から出てきた、ライラ同様黒いローブを着込んだ女性は、ライラより更に胸が大きく見え……いや、それどころか全身から漂う色気がすさまじかった。
「少年、君が娘の言ってたロドリゲスかい?」
「はい、お初にお目にかかります。」
「ふぅん……」
 じろじろと、俺の全身を見てまわしてから、一言。
「……ライラ、こんな青臭いガキが好きなのかい?」
「ちょっ!!」
「なっ!!??」
 俺とライラ、二人ほぼ同時に絶句するが、それを気に留める様子も無く、女性は続けた。
「まぁいい、私に用事なんだろう?さっさと上がって来い、少年。」
 ほぼ一方的に捲し立てると、さっさと小屋の奥に戻ってしまう。
「……ごめん、お義母さんって今みたいにちょっと傍若無人なところがあって……」
「……いや、別に良いよ……」
 そして、二人とも黙ったまままともに顔を合わせられずに小屋へと入っていった。

「ふぅむ……なるほどな……」
 小屋の中だと言うのに、外と中とでは広さが極端に違っていた。
 ライラの話だと、地下空間に部屋を作り、小屋の中と空間を捻じ曲げて作ったのだとか。
 で、その奥の部屋に通されて、俺は預かった手紙を女性……クラリッサ・アプリコットに渡し、その中身を読んだ際の一言が先ほどの物だった。
 因みに、ライラは昼食の準備とかで台所に向かったようだ。
「少年、結論から言うと……国王に掛けた呪術は、確かにこの家の者が掛けたものだ。」
「ならば……」
「まぁ慌てるな、確かにここで呪術を施したが……これは元々、とある者に依頼されて行った物だ。それも、誰を標的にしたのか伏せたままでな。」
「……そんな事ができるんですか?」
「対象に向けた強烈な呪詛があれば、少々特殊な呪術だが可能だ。」
「呪詛だけで……ですって!?」
「あぁ。
 ただし、かなり重度の憎しみを持った相手にしか飛ばせないから、かなり条件としては厳しい物だがな。」
「……それで、その依頼をした方は……」
「流石にそれは守秘義務があるのでな、黙秘させてもらおう。」
「では、陛下に掛けた呪いを解く事は?」
「……わしにはできん。」
「何故ですっ!!??」
「さっき、呪術を施したのがわしだと何時言った?この家の者が掛けた、としか言っておらんぞ?」
「この家の者……まさか……!!??」
「そう……ライラだよ。」
 最悪だ、話の流れからまさかとは思ったが……下手をすれば、ライラを殺す必要が出てくる……
「……とは言え、ライラ本人にも呪いを解く事はできん。」
「なっ……!?ではどうすれば!!」
「案ずるな、呪いを解く事はできんが、呪い返しを行う事は可能だ。」
「呪い返し……?」
「その前に、呪術の話を少々してやろう。
 今回行った呪術は、わし等の間では『淫呪術』と呼ばれておる。
 他の呪術と違うのは、先ほども申したとおり強力な呪詛だけによって使用が可能である事、契約をした淫魔を対象に憑依させる事、そして、それを術者の任意に解除を行う事ができない事だ。
 呪術、と呼ばれておるが、効果こそ呪術に似ていて、実質的に降霊術だな。」
「……それはわかりましたが、それじゃぁ呪いを解く方法は……」
「ない、と先ほど言ったはずだ。
 呪いを解くのと呪い返しは混同してはいかんぞ、少年。」
「いや、呪い返しをするって事は、呪いはどこに……」
「少なくとも娘には向かわんよ、そうするように仕向けてあるからな。
 依頼人の呪詛が元になっているんだ、依頼人の方に返るだろう。」
 ほっ、それを聞いて安心した。まさかライラにまで同じ目にあわせるわけには行かないからな。
「では、呪い返しをする方法は……」
「術者を性的な絶頂に至らしめる事じゃ。」
「……は?」
 一瞬、頭が混乱した。
 え?え?何?性的な絶頂って?
「……その様子……お主、実は童貞なのか?」
「いや……その……」
「……あきれた、女の体も知らん奴を寄越すとは、あいつは何を考えているんだ?」
 うう……何も言い返せない……
「お義母さん、お昼できたよ~。ロッドも一緒にどう~?」
 頭を抱え込んだ所で、台所からライラの呼ぶ声が聞こえた。
「とりあえず、昼食にしようか。少年。」

「え?呪い返しをするの?」
 昼食を摂った後、先ほどのやりとりを説明した。
「あぁそうだ。それなんで、食休みしたらすぐにでも始めるぞ。
 ……それにしても少年、お前は食事に時間を掛けすぎではないか?」
「親父の躾けの賜物ですよ。ありがた迷惑ですけどね。」
 二人は既に食べ終わって食後のお茶を飲んでいるが、俺だけはまだ昼飯を食っていた。
 ライラの料理は美味い。ゆえに良く噛んで味わおうとしてしまう。
 そのため、二人の倍近い時間を掛けてようやく完食した。
「ごちそうさま、とても美味しかったよ。」
「そう?よかったぁ。」
 そう言って一息入れる。
「……さて、さっさと呪い返しをするか。それとも、誰か救援でも呼ぶか?」
「そうですね……その……流石に俺一人だと自信がありませんし……」
「ふぅむ……ライラ、お前はどうだ?」
「ボクは……どうせしてもらうなら……ロッドにして欲しいかな。」
「だ、そうだぞ、少年。」
「う~ん……」
 正直、ライラに頬を赤らめながらそう言われると、
「そうそう、言い忘れておったが、お主自身が欲望に負ければ、今国王にかかってる呪いが感染する。これは呪い返しをしようが無いから、絶対に射精するでないぞ?」
 う……なんか今ので余計にハードルが上がった気がする……
 色々頭を抱えたくなる事態に陥ってきたが、不意にライラが耳元で囁いてきた。
「ロッド……やさしくお願い、ね……」
「……わかった、善処するよ……」
 流石に、女の子にここまで言わせちゃったら、やるしか無い……よね?
「それじゃ、ボクは部屋で準備して待ってるね。」
 と、ライラは俺の返答を聞くや否や、つけていたエプロンを外してとっとと部屋に入っていった。
「……ところで少年、娘の事はどう思ってる?」
「どう……と言われても……」
「ふむ……
 わしのところに来てすぐ……10年程前になるか、あの子は直前に孤児院を出て行ったお前に会いたいと、ずっと泣きじゃくっていたぞ。」
「そう……なんですか……」
「あぁ。
 その後、泣きつかれたのか丸一日眠りこけて、起きたと思ったら少年の所に行くと聞かなくてな。引き取り先の家も知らんのに。
 それで、わしの知り合いの占い師と協力して探してやる、と約束するまで本気で探しに行く勢いだったな。」
「……」
 その後も、クラリッサ殿の話はしばらく続いた。
 曰く、俺が見つかるまで呪術修行と花嫁修業を平行していた事。曰く、一度俺を探しに家出をしたそうだが、騎士団長の家にそう簡単に入れるはずも無く、泣く泣く帰ってきた。エトセトラ……
 とにかく、行動はほぼ俺に会う事に執着していた、らしい。
「まぁ、その内会いに来る、と言い含めておかなければお前の元に飛んでいってただろうがな。」
「……そうだったんですか……」
「そして、実際にお前が来た……これも運命、と言う奴なのかね。」
「さぁ……俺にはわかりません。」
 俺をここに向かわせる事、恐らくイオタ殿も一枚噛んでいるんだろうな……
「それもそうだろうな……っと、そろそろライラの準備が出来た頃だろう。
 さぁ、行ってやりなさい。」
「……はい。」
 クラリッサ殿の話が一区切りついたところで立ち上がり、ふと思い至った疑問を口にした。
「そう言えば……なんでクラリッサ殿はライラを引き取ったんです?」
「……わしにも実の娘が居たんじゃ……流産で生きたまま抱く事は叶わなかったがな。
 生きていれば……ライラ位の年頃だったはずだ。」
「……すみません、余計な事を。」
「何、気にするな。ライラが来てくれたお陰で大分気が晴れたからな。」
 クラリッサ殿に一礼してから、俺はライラの入っていった部屋へと向かっていった。

 …………

「……運命……な。」
 一人になったリビング。そこで一人、紅茶を飲みながら物思いに耽る。
「……やはり、偶然ではなく必然なんだろうな、運命の巫女からすれば……」
 運命の巫女から届いた手紙に、再び目を通す。
「……本当に、運命とは皮肉な物だな……」


「すー……はー……すー……はー……」
 俺は何度も深呼吸をし、呼吸を整えようとした。
 だが胸のドキドキは止まらない。

 ライラの部屋は地下にある明るい白壁の部屋だった。
 だが部屋の窓からは外の様子が見える……これもまた空間を捻じ曲げることで一階の風景と連動しているらしい。
 あとはどう考えても呪術と関係のなさそうな、可愛らしい猫のぬいぐるみやら、花柄のカーテンなど、可愛らしい女の子の部屋だ。

 そんなところに一人でいるのがまずはじめてだ。いつも汚れている俺の部屋とは違い、何だか甘い良い匂いがする。

 とりあえずベッドの上に腰掛けてライラを待つ。
 彼女は未だ奥にある別の部屋から出てこない。何でも、呪い返しに必要な衣装に着替えてくるとの話だったのだが、一人でこの部屋で待っていること自体なぜかドキドキしてしまう……

 奥の扉がぎーっと開いたかと思うと、
「お、お待たせ~……」と恥ずかしそうな声がした。
 そこには――

「……っ!」
 俺はつい心臓が飛び出るかと思った。

「ど、どう、かな……」
 恥ずかしそうに頬を赤らめてうつむくライラ。

 その衣装は、真っ白な……ウェディング・ドレスだった。違う点があるとすれば、活発なライラをモチーフにしている為か、スカートの裾が短く、動きやすそうなところだが……彼女の健康的な脚線美と、ニーソックスをとめるガーターベルトやチラッと垣間見える下着がエロティックだった。

「……き、綺麗だよ……すごく……で、でも……」

「良かった……」
 ライラは小さくため息を吐いた。「……これ、キミの為に……用意してたんだ。キミといつか……結ばれる日の為に……」
 恥ずかしげに俯く少女の姿に愛おしさを感じて胸が締めつけられる。

 ライラは恥ずかしそうに小さな舌を出しながら言った。
「お義母さんにも見せられないしさ……自分じゃ似合っているかどうかも分からないし……でも、嬉しいな。キミにそう言ってもらえるなんて……」

 ライラはゆっくりと近づいてくると、俺の横に座った。お互い、恥ずかしそうに俯きながら、変な沈黙が流れていく……

 俺はそのこそばゆい緊張感に耐えられなくて――

「な、なぁ……ライラ」
「う、うん……?」
「本当に……俺でいいのか? その……」
 話を聞いている限り、ライラは俺に好意は持ってくれているようだ。だが10年という年月はあるし、俺の他に良い男はたくさんいる。

「嫌だよ……」
「え?」
 ライラは俺の腕にすがりつくように寄り添いながら、潤んだ瞳をこちらに向けていた。
「ボクは……キミじゃなきゃ、嫌だ……」
「……ライラ」
 
「ずっと……ずっとキミと会うのを……待ってたんだよ。勝手にいなくなって……どんなにボクが傷ついたか分かってる……? ボクはずっとキミと一緒にいたかったのに……ずっとずっと一緒に……」
「ライラ……」
 涙ぐむ彼女に愛おしさを感じて、そっと肩を抱きしめる。

「はじめてだから……キミがいい。キミじゃなきゃ……嫌」


 ライラは涙を軽く拭いながら、俺の顔を見つめて言う。


「……えへへ。迷惑だよね。ロッドにだって都合とか好みとかあるし、ボクと最後にあったのだってずっと昔だし。だから――」

「……ごめん、ライラ」
 俺はポツリと言った。こちらを見つめるライラの髪をそっと撫でて、涙を指で拭ってやる。
「孤児院を旅立つ日……俺は、お前と会えなかった。他の誰よりも、ずっと……お前と会ったら――決心が鈍りそうだったから」
「……」
「孤児院で、お金の大切さは良く分かっていたし、俺が働きに出れば――しかも王国に雇われればみんなにも、楽な暮らしをさせてやれる、そう思った。でも俺ずっと――」
 少し勇気を振り絞って――言う。

「お前のこと、好きだったんだ」
 
「だから……他の女の子とも交際したりできなかった。でも10年も前のことだし、今更どのツラ下げて会いに行けばいいんだって……」
「ロッド……」
 
 ライラは嬉しそうに微笑んでいる。

 ああ、そうだ……
 俺はこいつのこの表情が好きだったんだ……

「ライラ……」
「う、うん……ぁ」
 俺はライラの唇にゆっくりとキスをした。
 アルターが「キスをする時は焦ると歯が当たって痛いんだぜ」と聞いたことがあったので、慎重にゆっくりと唇を重ねる。
 ふわっと甘い果実の味がした。
 
 そのままライラをベッド上に寝かせ、その上に覆い被さる。

「……は、はじめてだから……優しく、して……ね……」
 ライラは恥ずかしげに頬を赤らめ、恥じらうように身を捩じらせる。
 そのしぐさを見ただけで俺は――欲情に我を忘れそうになった。

◆ ◆ ◆

「そろそろか……」
 クラリッサは、リビングの窓辺から空を見つめた。青々としてたはずの空は暗い雲に覆われはじめ、明るい光を奪い取っていく。

「……はじめから依頼人など、おりはせん。呪術をかけた者も正確に言えば、ライラ自身ではない……だが、おぬしにしか解ける者はおらんだろう」
 クラリッサは飲み終えたカップを置くと、小さくため息を吐いた。

「真に怖きは女の情……誤解とは言え、あの王も少しは学ぶべきじゃな」

♥ ♥ ♥

「ぁあ……ロッド……気持ち良いよ……」
 俺は、ライラの顔や首筋をキスし、舌で優しく舐めながら、ゆっくりと愛撫していた……彼女は体を小さく震わせ、喘ぎそうになるのを堪え、俺に甘えるような色っぽい流し目を送ってくる……

 愛おしいライラ……
 俺の拙い愛撫にも感じてくれるライラ……
 彼女の全てが、今の俺にとって、とても愛しい……

 ――不意に、世界が暗くなった。
 
 不意に目を向けると、明るかったはずの空が暗い雲に覆われていた。ただ曇っただけじゃない。

 まるで昼から突然 夜になったかのような暗さ――それに伴って、気付かぬうちに死角から「何か」に近づかれているような、不吉な心地がした。

「…目をそらしちゃ、いや…」
 不意に俺の首にライラの細い手が回されて、ゆっくりと抱き寄せられた。力は入れられていないはずなのに、抵抗することが出来ず―― 
 
 柔らかい乳房の中に包み込まれてしまった……!

(ふわぁぁあ……)

 彼女の温かいぬくもりは、まるで意識をまどろみに誘うように優しく、

 顔を柔らかく包み込む感触は、意志を失わせるほどに心地良く、

 撫でるように、ぽよんぽよんと何度も押し付けられるおっぱいはあまりにも心地良い……

(ああ、気持ち良いよぉ……良い匂いだよぉ……)

 俺は無意識に、手を伸ばして柔らかな果実をつかんでいた……
 掌に感じる優しい感触、それは今まで感じてきた、いかなる高級な生地よりも優しく手になじみ、反対に握る手が包み込まれていくような感覚さえ覚えてしまっていた……

『ぁン……ふふっ。気持ち良い? ロッド……』

 ライラが艶っぽい声で囁いてくる。
 おっぱいに包み込まれ、頭がぼんやりしているロッドには、まるで母の子守唄のように、頭の中にすーっと声が響いていく……

『ボクのおっぱい心地良いでしょ……? もっともっと、ここで甘えていたいでしょ……?』

 おっぱいの柔らかい感触が、ゆっくりゆっくりと繰り返される……
 まるで催眠術にでも掛けられているかのように、どんどんとおっぱいの深い部分に包み込まれていくかのような感覚を覚えていた……

(……ぁあ、いつまでもこうしていたよぉ……ぁあ……)

『ふふっ……いいよ……もっと甘えて……おっぱいなめなめして、いっぱいいっぱい甘えて良いよ……ロッド』
 俺の頭をなでなでしながら、ライラはゆっくりとウェディングドレスの胸元をはだけさせていった……

 ぷるんっと形の良いおっぱいが明らかになる。薄い桃色の小さな乳輪の中央にある小さな突起……触るたびにふよんふよんっと揺れる乳房に惑わされたかのようにそこに吸い付いてしまう……

『ぁン……あはン……ふふっ。もーそんなに強く吸い付かないでぇ……ボク、まだおっぱい出ないんだからぁ……ぁンっ』

 母乳は出なくても、愛しい女性のおっぱいに吸い付いているという事実が、深い安堵感をもたらす……

 吸い付いている間にもぽよんぽよんっと押し付けられるおっぱいの感触に、どんどんと幸福感が膨れ上がっていく……
 
『ふふっ、可愛くてえっちな赤ちゃん。そろそろおしっこの時間ですよー?』
 甘いライラの言葉と同時に、俺のペニスは柔らかい二つのぬくもりに包み込まれてしまう。

(う、ぁ……!?)
 ライラの甘い喘ぎ声に勃起していたペニスは、ただ優しく包み込まれただけで射精してしまいそうになる……! 咄嗟に腰に力を入れて、射精してしまいそうな欲望に耐える。だが――

『ボクのふともも……気持ち良いでしょ? 愛液は出ないけど、キミの我慢汁があるからいらないよね?』

 甘い誘惑の声……
 だが、俺は違和感を感じていた。

「ら、ライラ……!?」

 射精してはいけない……
 そんなことは分かっているはずなのに、なぜこんなことを……!

『ふふ、ボクの中……気持ち良い? いっぱい動かして……自分でしこしこして、いっぱいいっぱいイってね……くすくす』
「ら、ライラ……や、やめ……!」

『ねぇ……ロッド。どうして……ボクでイってくれないの?』

 どうしてって……
 ああ……頭の中に、もやが掛かって……

 うまく頭が働かない……

『ボクはこんなにキミのこと愛してるのに……ボクはいっぱい、キミに気持ち良くなって欲しいのに……』

 ぁあ……
 頭の中がライラの言葉に染まっていく……

『ボクのふともも気持ちよくない? ふわふわで……おちんちんはこんなに喜んでいるのに……それとも、手でしこしこしてあげようか? それともおくちでぺろぺろしてあげようか……?』

 甘い囁きに、頭の中がとろけていく……
 全ての心が、ライラへの愛おしさに染まりあがっていく……

『……そ・れ・と・も、キミのだーいおっぱいで包み込んでふにゅふにゅしてあげようか……ふふっ?』

「ああ……」

 おっぱい……

 ライラのおっぱい……

 ライラのあの優しくて柔らかいおっぱいでペニスを包みこんでもらえる。あのままおっぱいに包まれてスリスリシゴかれて、苦しくなったペニスを射精させてもらえる……!

『来て……ロッド……』

 桃色のもやの中に、ライラの大きくて柔らかいおっぱいの谷間が浮かび上がる……そこはまるで、俺を誘っているかのように、艶っぽくふわんふわんと揺れている……

『ボクのおっぱいの中へ……永遠の快楽の園へ……』

 あ、ああ……
 意識がどんどんと谷間に吸い込まれていく……

 このまま全身が大きなおっぱいに包み込まれて、ずっとずっと甘えながら、全身ふよふよ包まれて、すごく気持ちよくなって……そして精液をおっぱいの中にたくさん出して……!



 ――ボクの事、忘れないでね。



「――!」
 不意に、頭の中にライラの悲しげな顔が思い浮かび、桃色の霧が晴れるのが分かった。
 俺は咄嗟にライラから離れ、ベッドから飛び起きた。

『……ふふっ。驚いたなぁ。ボクのおっぱいに完全に堕ちたと思ったのに……まだ、正気に戻ってたんだ……? くすくす』

 ベッドに座るライラの姿をした「それ」は愉しそうに笑っていた。確かに姿はライラだ。先ほどまで愛おしく愛し合っていた少女の姿――ただ、確実に違うのは――
 
 白衣のウェディングドレスは黒衣に変わり――純粋で青かったはずの瞳が、紅い光を灯していたことだった。

「お前は……誰だ? ライラはどこへ行った!?」

『何言ってるんだよ、ロッド』
 目の前にいる黒衣の少女は晴れやかと言えるほどにこやかで、妖艶な微笑を浮かべながら、言った。

『ボクも、ライラだよ』




-続く-


青字は温水さんの創作部です)

二次創作もの 淫呪術COMMENT(2)

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