夢魔と昼寝
温かな日差し。
優しい風。
俺の頭をなでる優しい手。
柔らかい人肌のひざ枕。
『ねぇ』
優しい声が掛けられる。
甘い甘い女の子の声。
まるで優しくも心地良い子守唄……
『ボクのヒザ枕、気持ち良いかな? ふふっ』
ああ、心地良い……
とっても、心地良い……
でも起きなくちゃ。
起きて頑張らなきゃ……
『いいんだよ、頑張らなくて……』
声は優しく、温かく、心地良く、俺の心を奪っていく……
『キミは頑張らなくていいの。
このままずっとずっと眠ってていいんだよ?』
優しい声は俺を受け入れてくれる。
優しい手は、俺をずっと愛撫する。
『キミはもう、この夢からは出れないの。
ぜ~ったい♪』
ふよんふよん♥
と、上から柔らかい二つのクッションが置かれる。
更に眠気が優しく、頭の中に浸透していく……
代わりに股間が熱く、勃起していく……
『あ、大きくなっちゃった……ふふっ♥
ここはキチンとぴゅっぴゅしとかないとね……』
さわり……
さわり……
股間を優しくなでてくる。
それだけで、すぐに出してしまいそうになる……
『我慢しないで、いっぱい出していいよ♥
夢精ってとーっても気持ち良いんだから♥』
うん、と返事をして……
俺は無抵抗のまま、快楽に身を任せる。
ぴゅっぴゅぴゅぴゅっ……
我慢していたおしっこを出した時のように、
ぞくぞくとした快楽が体を抜けていった……
『はーい、スッキリしましたねー♥
じゃ、今度はねんねしましょうかー♥』
優しい声が頭に響き渡っていく……
射精したからか、もう眠くて眠くて仕方ない……
『もう、起きなくていいよ……くすくす。
ずっとずーっと、この夢の中で、一緒に暮らそ♥』
俺はもう何も分からない……
もう何も……
全てが優しい快楽の中にとけていく……
-THE END-