ボクっ娘淫魔の巣窟 頂き物 めざましさん

FC2ブログ

ボクっ娘クエスト「スライム編」

薄暗い洞窟の中に2人の女。
1人は背景通り"しんみり"、1人は背景に全く似合わず、"きゃぴっ"としている。

「ふう…あんたもついに初仕事ね…」

「ベスねえちゃん♪ひょっとして、まだ心配してる?」

「そりゃあ心配だよ。なにしろあんたはまだ若いし、なによりバカだからねぇ…」

「ひどいっ!ボクだって一生懸命勉強や研修したし、ちゃんと出来るもん!」

「だといいんだけどねぇ…仕事マニュアル、もう一回全部朗読してごらん?」

「30分前に全部朗読したばっかだよっ!
 いくらスライム脳でもそんなに早く忘れないよう!」

「そうだったねぇ…ああ、アタシがもうちょっと稼いでいればねぇ…」

「ベスねぇちゃん…大丈夫だよ、ボクだって体だけはもう大人だもん。」

「余計に全国のスライムベスを不安にさせるセリフだよ…」



「そういえば、新しい勇者様がラダトームのお城に招かれたって話だよ」

「へぇぇっ!勇者さま…!お姉ちゃん、物知りだね~!」

「回覧板に特大見出しで書いてたじゃないか。
 勇者様とはいえこの世界ではLV1。ばったり出くわすかもしれないねぃ」

「キャー…♡ もし会っちゃったらどうなるのかなぁ…」

「何しろ、めちゃくちゃ強くてかっこ良くてスゴイらしいからねぇ…
 絶対に失礼のないようにして、経験値とゴールドの糧となるんだよ?」

「ぁ、ぁぅぅ…はずかしいなぁ…でもきっと会わないし…」

「いやぁ、アンタは悪運だけは強いからねぇ。ああ心配だ」



「ねぇちゃん…そろそろ時間だから、行ってくるね?」

「忘れ物はないかい?2ゴールドは持ったかい?もう一度仕事マニュアルを…」

「大丈夫だからっ!じゃぁ行ってきま~す♪」

みずいろのワンピースを着た少女は、軽やかに洞窟を出ていった。


--------------------------------------------------------


その前日、ラダトームの城、王室では。

「よくぞ参られた、ロトの血をひく、ゆうしゃタローよ」

「ははっ、尊顔を拝し誠に光栄に御座います」

「堅苦しいのは好まぬ、楽にしてよいぞ。お若いが、見事な剣をお持ちだ」

「この紋章をご覧ください。これが"ロトのつるぎ"にございます」

「…素晴らしい。しかし、そなたにもこの世界ではLV1から始めて頂かねばならぬ」

「承知致しております。それがシステムの掟ゆえ」

「…うむ。早速本題なのだが、そなたには"りうおう"を倒してもらいたいのだ」

「竜王でございますか。それならば…」

「いや、竜王ではない。倒してもらいたいのはボクっ娘魔王、"りうおう"なのだ」

「………は???」

「恐怖の魔王、りうおうは、このアレフガルドの地をボクッコガルドに改造しようとしているのだ」

「………はあ、??」

「すでに世界の大部分がボクっ娘化されている…たのむぞ、ゆうしゃタローよ!」

「…王。お言葉ですがそれはむしろ、理想の桃源郷と言えるのではないでしょうか?」

「違ーーーーうっ!!!」

王は、地団太を踏み、あたまを掻きむしった。

「愚鈍なるアタシっ娘やオレっ娘やオイドン娘の渦中にあって一片のボクっ娘…!
 その輝き…!そのコントラスト…! 石の山から玉を拾い上げる悦び…!
 全てがボクっ娘されてしまっては、とうてい味わえぬ…!」

「ああ、王よ。仰せの言葉しかとお受けとめ致します」

「判れば良い、ゆうしゃタローよ。そなたは全てのボクっ娘たちを魅了するだろう。
 ボクっ娘以外は、かすりもしないだろうが」

「ありがたき幸せに存じます」

「このラダトームの周辺には強力な魔物は居ない。まずはこの世界に慣れるがよかろう」

「ははっ」

「下がるがよい」



ゆうしゃタローは宿を取り、翌日からの旅に備えて体を休めていた。

(王は言っていた、"ボクっ娘魔王"??)

(ふふ、まさか……な)

ゆうしゃはぐっすり眠った。


--------------------------------------------------------


そしてもちろん、ゆうしゃタローとスライムは早速鉢合わせるのだった。

「あのー、こんにちわ♪勇者さま…ですよね??」

「はい、はじめまして、タローといいます」

(やだっ、かっこよすぎる…♡ ラッキーすぎる…♡)
早くも、頬の火照りを感じるスライム。

「えっと、一つ聞いてもいいですか?」

「はいっ、何でも聞いてくださいっ!ボク何でも答えられますから!」

「それはどうも。えっとですね、モンスターはどのへんにいますか?スライムとか。」

「はいっ、ボクがスライムです、モンスターです。ゆうしゃタロー様♪」

「はぁ???」

あわててモンスター図鑑をめくる勇者タロー。
しかし目の前にいる娘は、図鑑のスライムとは似ても似つかない。
強いて言うなら水色の服を着ているが…

「あっ、それは古いです、違います!」

「古いとは一体!?」

「えっとですね、魔王りうおう様になられてから、全部かわりました♪
 モンスターはみんな女の子になりましたっ!」

「それなんてエロゲー!?」

「"ボクっ娘クエスト"ですよぅ」

「そのまんまじゃん!!」

「ごめんなさぃ…ボク、よくバカって言われるんです…」

「いや僕が悪かったよ。ああ、頭痛が…」

「でもでも、ボク、ちゃんとお仕事はできますからっ!
 ぜひ、ボクと戦ってください勇者さま♡」

「モンスターを倒し…LV上げをする…それが勇者の勤め…」

ゆうしゃタローは改めて目の前の少女を観察した。
あどけなさの残る顔立ちに、澄んだ瞳。
緊張のためか、少々紅くなった肌には、恥じらいの色が見える。
水色のノースリーブワンピースからのぞく手足。
はじけそうな瑞々しさをたたえている。

「うっ…うううっ……」

「あのっ、どうしましたか?ボク、何か悪いことしましたか??」

「ううううううっ……」

「ボ、ボク、まさか嫌われ…ど、どうしよう…おろおろ…」

「俺にはこんな可愛いボクっ娘を斬ることなんてできないーーーーー!!!」

ゆうしゃタローはにげだした!!
だがまわりこまれてしまった!!

「なんでにげるですかーっ?? きるってなんですかー??」

「えっ、この"ロトのつるぎ"でkill…」

「なななな何てこと言うですかっ!? 泣いちゃいますよぅ!
 戦ってレベル上げするのは"ばとるふぁっく"ですっ!」

「何すかそれー??」

「えっとですね、魔王りうおう様になられてから、全部かわりました♪
 えっちで戦って、先にイっちゃったら負けなのです」

「えっちで戦うとなー!?」

「はいっ……ひょっとして、モンスターの女の子と、したことないですか?」

「えっ…いやそれは…その…」

「うふっ♡ 大丈夫ですよぅ~。
 ボク、いっぱい練習したから、人間の女の子には絶対負けません♪」

「そ…その鎧にかかる手はなにー!?」

「ぜんぜん恥ずかしくないですよー、するするっ」

「あ~~~れ~~~!」

「全部ぬげました~。すごいです、ドキドキします」

「………(もう勝手にして……)」

「じゃあ、まずボクのターンからいきますねっ」

スライムは、覆いかぶさるように抱きつくと、キス攻撃をしてきた!

「ちゅ、ちゅっ…♡ じゅぅぅ… 気持ちいいねー♪」

そのまま、舌でぺろぺろしたり、唾液を吸い上げていく!

「へへー、"骨抜き"と"押さえ"が両方きまっちゃいましたね♪
 こういうときは次もボクのターンです。しかも必殺技かけ放題です」

スライムは、屹立したモノを両ももで挟み、ぷるぷるした!

「ぷるぷる、気持ちいいですか?どこでもぷるぷるできますよぉ。便利なのです」

スライムの太ももが、自由に形を変え、モノを包み、刺激する!

「…………!! ……………!!!!!」

ドビュゥゥッ、ビュブゥゥゥ!!!!

「……あっ……♡」

ピュッ、ピュッ、ピュ……

「えっとぉ…イっちゃい…ましたね~」


--------------------------------------------------------


『こらー、何をやっとるかー!!!!!』

遠くから大音声が響く。近づいてくる。

「あ、ベスねぇちゃん♪」

「はぁ、はぁ、ハーハー…」

「そんなに走って、どした?」

「仕事マニュアル32ページを暗誦しなさいー!!」

「32ページ…『BFにおける与ダメージ閾値。スライムは1~3ダメージ』だよ」

「それを自分のしたことと照らし合わせなさいー!!」

「えっとぉ…おねぇちゃん、ここむずかしくて意味わかんなかったの」

「アンタ、ただ読んでるだけだったんかぃー!!」

「ぅん……ごめんね、おねぇちゃん…」

「アンタは今勇者様に何ポイントダメージを与えたー!?」

「ログ見るね。。。『らぐじゅすひっと、573のかいかんをあたえた』だって」

「ちゃんと読めー!!しかもLV1勇者様のライフは最大15よ??」 

「あちゃぁー……ボク、失敗しちゃった??」

「やっとわかった様ね…ああ、こんなことが"りうおう"様にばれたら…クビよ、大激怒よ…」

「ええ~っ、どうしよう、ボク怖いよ…」

「とりあえず証拠を隠滅しましょう…」

「証拠…このいっぱい出たせーえきだね!よし、食べちゃえ。ぱくぱく。」

♪タラララッタッタッターン♪

「あっ、レベル上がったよ、わーい。」

「勇者様のレベル上げるのがアンタの仕事だー!自分が上がってどうするー!」

「…ボク、また失敗しちゃった?ごめんね、おねぇちゃん…」

「もういい…もういいよ…」

「勇者さま、白目むいて泡ふいちゃってるけど、どうしよう?
 キャはっ、かにさんみたいでかわいい~♡」

「それをしたのは一体誰ー!?」

「タローさんっていうんだ♪ボク、大好きになっちゃった。
 ひざまくらして、なでなでしたら、目を覚ますかなぁ?」

「うーん、アタシ的にはタダの男にしか見えないんだけど…」

「ベスねぇちゃんが、見る目がないんだよぅ。超かっこいいのに~」

「うーん、まぁそれはいいとして…あとは仕事ね…」

「そうだっ、タローさんのLV上げのお手伝いをしないとっ」

「アンタ、勇者様の仲間になりなさい。そしてサポートするのよ!」

「仲間♪ 今、ボクが勝ったから、タローさんはボクの手下かなぁ?」

「違うわーっ!!わいとるんかー!?」

「ねぇちゃん、声がおっきいよ…あっ、タローさん目が覚めそう」

「さあ、早くあの儀式の準備をするのよ」

「うん、わかったっ!」


--------------------------------------------------------


スライムは、なかまにしてほしそうにこちらをみている。
なかまにしますか?

→はい
 いいえ

ボクっ娘スライムが、なかまになった!

…なおその時、恐怖の魔王りうおうは、退屈すぎてグゥグゥ寝ていました。


おわり

頂き物 めざましさんCOMMENT(2)TRACKBACK(0)