ボクっ娘淫魔の巣窟 2007年03月

FC2ブログ

甘い罠にご用心♪

 俺はボクっ娘裸エプロンの誘惑から逃れようと、風呂場へ逃げ込んだ。古いアパートなのだが、風呂場は広く、よくある取り付けタイプの風呂桶で、下のコンクリートの床にはすのこを引いている。

 俺は軽く体を洗うと、浴槽に体を浸けた。熱いお湯が、冷たくなった体に染み渡る……

 あ~……いい湯だな……

 疲れきった体にようやく余裕が戻ってきた。ばしゃばしゃと浴槽のお湯で顔を洗い、髪を掻き揚げて――

 (そーいやぁ、髪洗ってないな……)

 いつも三日に一回洗っていたが、ここ三日忙しかったのと……えっと、他にも理由があったような……まあ、いいか。とりあえず髪を洗わず四日目だ。流石に洗わないと不潔だろう。

 (じゃ、洗うか)

 俺は浴槽から出て、髪を洗い始めた。プラスチックの桶で汲んだお湯を髪に掛け、お徳用シャンプーで泡立てる。
 


 

 ……とてつもない疲労と、そこからの開放感を満喫していた俺は、この時完全に忘れていた。

 なぜ俺が、ここ数日ゆっくりとお風呂に入れなかったのか。

 そして気付いていなかった。髪を洗い、扉を背にして座っていた俺に忍び寄る黒い影に……
 


 

 髪を泡塗れにした俺は、最期に浴槽のお湯を頭からぶっ掛けた。

 久しぶりに頭を洗ったスッキリ感。

 それを何気に楽しんでいると――

 ぴとっ♥ ぷにぷにっ♥

 背中に吸い付く柔らかで大きな二つのスポンジ――ッ!!

 俺はその感覚に驚きと気持ちよさを感じた瞬間――

 「――ダンナぁ♥ お背中流しやしょうっ♥」

 弾む少女の甘い声。

 振り返るとそこにはやはり――

 「って、何してんだお前ッッ!!」

 豊満な双乳をスポンジ代わりにしているボクっ娘が、バスタオル一枚で俺の背中にくっついていた!!

 「何って、“裸と裸のお付き合い”ってヤツだよ~♥ 長い付き合いだし、やってみようかな~っと思って♥」

 「せんでいい! せんでいい!!」

 「まったまた~♥ ホントは期待したんでしょ?」

 ボクっ娘はお徳用ボディーソープをローションのように、俺の背中と彼女の胸の間に流し込んで言った。

 「こ~んな可愛い女の子と同じ屋根の下で、お風呂に入るって言ったらこ~んなシチュエーションになるって、全く考えなかったの? しかも、ボクはキミの童貞を狙う童貞ハンター……ふふっ☆ 狙ってくださいって言ってるようなものじゃんっ♥」
 


 

 「うっ、うああ……!!」

 ボクっ娘は、俺の背中をおっぱいで愛撫し始めた。ぬるぬるとした感触が付加されたおっぱいが、俺の背中を洗いたてる……!!

 「力を抜いて……今キミを骨抜きにしてあげる☆」

 ボクっ娘は、甘く囁くと、おっぱい愛撫のスピードを上げた。

 「対ドーテイダークン専用快楽術♥ ぷよぷよローション幻惑ッ♥ さあ、ゆっくり楽しんでね♥」

 彼女のおっぱいはまるで螺旋を描くかのように俺の背中を愛撫し続ける。しかも乳首が擦れるのが妙に気持ちよくて……まるで高級なマッサージを受けているかのようだ……ああ……気持ち良い……

 「ふふっ♥ かかったねっ♥」

 「へ……?」

 我ながら間抜けな声を上げた瞬間、俺はボクっ娘のなすがままに、すのこの上に横にされてしまっていた……

 しまった……!!

 咄嗟に立ち上がろうとするが……

 ――ッ!!? 力が入らないっ!!?

 全身から完全に力が抜けてしまい、俺は立ち上がることすらできなかった。

 「ムダだよ~♥ キミはボクのおっぱいマッサージの虜になっちゃったもん。一時間は立ち上がることもできないよ」

 「なっ、何っ!?」

 「ふっふっふっふっ、こないだもキミに負けちゃったけど、ボクだってちゃ~んとパワーアップしてるんだからねっ♥ 前と同じただの戦闘員だと思ってるからこうなるんだよっ!」

 誇らしげに言うボクっ娘。

 確かに俺にも油断があったことは認めるが――

 「でも何でそんな、格闘マンガみたいな技が習得できるんだよッ!!?」

 「愛の力だよ!!」

 「愛っ!?」

 何とアホな会話をしているんだ、俺たちは!!

 その間に、ボクっ娘は仰向けになっている俺の上に覆い被さってきた。俺の胸板には、彼女の豊満なおっぱいが、俺の男根にも彼女のお腹が触れている……

 ただでさえむちむちとした快楽兵器は、ボディーソープのぬるぬるによって更なる力を手に入れていた。

 「ふっふっふっ。いっくよ~♥ 対ドーテイダークン専用快楽技♥ 《ぬるぬるあわあわ快進撃》~♥」

 「う、うああっ!!」

 ボクっ娘はまず上半身から攻めて来た。まず首筋から、柔らかくぬるぬるの乳面が極上のスポンジのように、そして時に当たる乳首はまるで指でなぞられたかのごとく、ぞくっとした快感を伝えてくる。

 その快楽が何度も何度も、俺の心を真綿で包むかのようにゆっくりと夢中にさせていく……

 ううっ……ダメだダメだっ!

 俺は歯を食い縛っていた。

 「えへへっ♥ 気持ち良い? キミをメロメロにできるように特訓したんだよ~?」

 「と、特訓?」

 「そうそう。ボクの上司の人とかから、どうしたら喜んでもらえるかとか色々技を伝授してもらったの~♥ 特に、おっぱい星人の童貞クンにはどんなのがいいとかね~♥」

 「……ッ!!」

 く、屈辱だ……

 「それにさ~、気になってたんだよね~。この間、キミの体から薔薇の匂いがぷんぷんしてさ~。今も何か、臭って来そうな気がするもんっ」

 「そ、それはバニッシャー・バニーと……」

 「知ってる。でもね、そーゆー問題じゃないの♥」

 ボクっ娘は艶っぽい笑みを浮べて、あわあわ快進撃を中断すると、俺の唇を奪った。口の中に舌が進入し、俺の舌と踊り始める。

 「……へへっ♥ おいちぃ♥」

 顔を赤らめ照れ笑いを浮べるボクっ娘。

 「ボクはぁ……キミをひとりじめにしたいのっ。スプレッター仲間でも、上司でも、友達でも、キミの後輩でもダメ。キミはボクだけのキミでいて……」

 あまりに色っぽいボクっ娘の誘惑……

 どくんっ……

 どくんっ……

 俺の心臓の鼓動が跳ね上がる。

 「……ねえ」

 ボクっ娘は穏やかな笑みを浮べて言った。

 「ボクのこと、好き?」

 「えっ……?」

 突然の質問に、俺は動揺する。ボクっ娘は今までの明るい口調ではなく、しんみりとした声で言った。

 「ボクは……大好きだよ。ずっとずっと前から……人間だった時から……スプレッターになった今も」

 「……………」

 ボクっ娘は顔を赤らめて伏し目がちに尋ねてくる。恥ずかしいのか、悲しいのか、その境目のような表情を浮べて――

 「ダメ……? 人間じゃなきゃ、ダメかな……? スプレッターじゃ、キミの恋人にはなれないのかな……?」

 「……………ッ」

 ボクっ娘は、俺の心に攻め込んできた。

 俺が好きだった娘と同じ顔、同じ声、同じしぐさで囁いてくる。俺が愛しく感じていたアイツと全く同じように……

 どくんっ……

 甘酸っぱい衝動が湧き上がる……

 目の前にいる彼女を抱きしめたいという衝動に。

 「俺も好きだ」と言ってしまいそうになる衝動に。

 バニッシャーバニーの”アルラウネ”の香りならば、まだ抵抗することができた。俺から抵抗する意志を薄れさせる点では同じだが、”アルラウネ”はまだ外界から侵蝕してくる”敵”だと認識することが出来たから。

 だがボクっ娘の誘惑は違う。ボクっ娘の誘惑は、まるで美酒を飲んだ後のようにじわじわと、ゆっくりゆっくり抵抗する意志自体を薄れさせ、彼女の言うことを聞きたくなってしまう……

 「答えて。キミは……ボクのこと、好き? ……嫌い?」

 彼女の切なそうな顔を見て……

 好きだって言って欲しいという彼女の表情を見て、俺は――

 「――バカ言うなッ。俺だってお前のコトが好――ッ」

 勢いで言いかけて――

 「す?」

 目をキラキラさせて俺の言葉を待つボクっ娘の顔を見て、俺はまんまと罠に落ちかけている自分に気が付いた。

 ボクっ娘の罠……

 それは俺自身の手で、アイツとボクっ娘の区別をなくし、最期の理性の壁を破壊させることだ。

 ……ハッキリ言おう。

 俺は今もアイツに惚れている。

 昔からの幼馴染であり、これまでずっと一緒にいた女の子に。同居していて、何度抱きたいと思ったことか。

 それでもしなかったのは、理性が懸命に押しとめていたからだ。就職や経済的不安定、あるいは彼女がセックスに対しては自明を持っていたこともある。一度だけラブホテルに行った時も、恐怖から震えている彼女を見て、俺はやめようと思うことができた。

 だが目の前にいるアイツそっくりなものは、積極的に俺との関係を持とうとしてくる。アイツと同じ顔、同じ声、同じしぐさで――彼女の方から積極的に淫らな誘いを掛けてくるのだ。この衝動に耐えられているのは、ボクっ娘がアイツの形をしただけの《偽者》であり、《敵》であると考えられたから。アイツ自身では決してないと考えられたからだ。

 もしこの考えが揺らげば、俺はボクっ娘の誘惑に対して、何の抵抗も出来ずに射精してしまうだろう。愛しくていやらしい恋人とのセックス三昧の日々を、至福とすら感じてしまうかもしれない……

 「ねえねえ♥」

 泡塗れになっている無邪気な小悪魔は、愛用の柑橘系ボディーソープのにおいを漂わせながら、満面の笑みを浮べて言う。

 「何て言おうとしたの? キミのボクのことがなぁに?」

 「な、何でもねえよ」

 「も~っ♥ 照れちゃって~♥ えへへっ♥ やっぱりリラックスしてた方が本音が言い易いのかな~? それそれ~っ♥」

 「ううっ……!!」

 ボクっ娘は中断していた《ぬるぬるあわあわ快進撃》を再開した!!

 柔らかくて、温かいボクっ娘最大の武器が、俺の腕や胸、お腹をゆっくりと優しくなで上げていく……!!

 「ねえねえっ♥ 照れずに教えてよ~♥ ボクのことがど~なの? ねえねえ~っ♥」

 「……っ」

 俺は、愛くるしく問い掛けてくるボクっ娘の《ぬるぬるあわあわ快進撃》に対して、歯を食い縛って耐えていた。

 少しでも油断すれば、ボクっ娘の甘い《毒》におかされてあっという間にやられてしまう!

 俺は何とかボクっ娘の攻撃に耐え切ろうとガードを固めるが――

 「――ボクは、大好きだよ……」

 どくんっ……

 ボクっ娘は甘くささやいてきた。

 しまったっ……!! いくら防御を固めても、装甲自体を甘いささやきではがされてしまったら、もろにボクっ娘の攻撃を食らってしまう……

 俺の首にボクっ娘の柔らく細い腕が巻きついてくる。

 柔らかい感触……

 温かいぬくもり……

 彼女の息遣い……

 甘いボディーソープの匂い……

 ――抱きしめたい。

 俺の中に強い衝動が沸き起こる。

 愛しい彼女の体を想いの限り抱きしめてしまいたい……

 だけど……ッ

 「――お願い……」

 ボクっ娘が潤んだ瞳で見つめていた……

 そして、ゆっくりと顔を近づけ――

 「ボクのこと……受け入れて……」

 ちゅっ……

 俺とくちづけをかわした……



 愛しいという《毒》が、体中に回っていった……



 「あっ♥」

 俺が抱きしめると、彼女は切なそうな声を上げた。そして――

 「……好きだ」

 俺は、自ら《毒》を受け入れてしまっていた。

 もう、歯止めは効かない。

 彼女を求め、恋焦がれる気持ちが心の中を支配する。

 「だけど……だけど、俺は――っ」

 俺は――守れなかった。

 大好きだった彼女を。

 クリサリスに襲われ、彼女が捕食されそうになった時、俺は無様に叩きのめされた。

 「俺は…お前を……守れなかった……ッ」

 ずっと後悔していた……

 もしあの時、俺がもっとうまく立ち回れていたら――

 もっとうまく対処できていたら――

 「……いいんだよ、苦しまなくって……」

 彼女は、優しく語り掛けてくる。

 「あれは……事故だもん。頑張ったって、どうしようもなかったんだよ……それでもキミは、助けてくれようとしたんでしょ……? それだけで、十分だよ……」

 俺の方の上に、温かい雫が落ちるのが分かった。ちょうど、彼女の顔がある位置の真下……

 ……涙?

 今の俺の目からは彼女の後頭部しか見えない。だがなぜか俺には――彼女が泣いているように見えた。

 「ボクは……ここにいる。ずっと……ここにいるよ。キミが離せって言ったって……もう、離さないんだから……」

 「――……っ」

 俺が彼女の名前を呼ぼうとした時、彼女はわざとらしく大きな声で――

 「あ~っ! もうっ!! 目にせっけんが入っちゃったよ~っ!! キミが早く素直にならないからだぞ~っ!!」

 「えっ、え、ええ!!?」

 突然のいちゃもんにびっくりしていると、

 「こ~なったらオ・シ・オ・キ♥ もうカンベンしてくれからって言うくらい気持ちよくしてやる~ッッ♥」

 「お、おいっ……!! う、うおおっ!!」

 彼女の《ぬるぬるあわあわ快進撃》が、また俺の全身を優しく愛撫し始めた。

 もはや抵抗する意志を失った俺には、《ぬるぬるあわあわ快進撃》の快感が直に伝わってくる。

 ぷにゅぷにゅのおっぱいとぴちぴちのお肌が、俺の全身を快楽のるつぼに叩き込み、彼女の体の虜となっていく……

 「ど~だっ♥ まいったかぁ♥」

 嬉しそうに笑う彼女の声を聞きながら、俺は至福に包まれていった……

 もう、どうなってもいいや……

 彼女と一緒にいられるなら、それで……

 俺がそんなことを考えていた頃、不意に《ぬるぬるあわあわ快進撃》が止んだ。

 「ねえ……」

 彼女は、艶っぽく笑っていた。



 「……しちゃおっか?」
 

§
 

 「うわぁ……もうビンビンだね♥」

 彼女は、仰向けに寝ている俺の男根の上に、自分の秘密の花園の入口を準備させた。

 「……入る、のかなぁ……?」

 「いや、俺にも分からん」

 「だよね~。童貞クンだし……んっ? コレで童貞じゃなくなったら、キミの名前とかどうしよっか。ドーテイダークンじゃおかしいし……」

 「いや、そんなことはどーでもいい」

 俺は内心で苦笑していた。

 全く、変わっていない。

 人間だった時と。スプレッターになった今も……

 ムードも、ヘッタクレもないところも全くもって。

 だけど……

 「すぐ、出しちゃダメだよ。ボクも、頑張るから……」

 「あ、ああ……」

 俺がそう言うと、彼女は本当に華やかな笑顔を浮べて――

 「いっぱい、愛し合おうねっ♥」

 顔を赤らめて、言った。

 どくんっ……

 俺の胸が高鳴った、次の瞬間――

 彼女の秘密の花園が、俺の男根を一気に飲み込んだ!!

 「……………ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」

 「あっ♥ あ、あ、あああああっ♥」

 小さな抵抗があったような気がしたのも一瞬だった。ぶちんという肉が裂けるような音がした直後、彼女の熱い花々が俺の男根を締め付ける。引きちぎられてしまうような、それでいて飲み込まれてしまうかのような――痛みと快感を行き来するかのような感覚――押し寄せてくる巨大な快楽の波に攻め立てられ、一気に出そうになる。

 しかも彼女の秘密の花園からは鮮血が流れ出ていた……これが、処女膜が破れる、ということなのか……?

 「ああっ……いいっ♥ すごくいいよっっ♥♥」

 だが一般的に苦痛を伴うとされる儀式に対し、彼女は恍惚とした笑顔を浮かべ――

 「!!!!!? うっ、うあああああああああっ!!」

 俺の上で、自ら腰を振り出した!!!!!?

 その表情に苦痛の色は全くない!! ただ快楽を貪る堕天使のような淫靡な笑みのまま――

 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!! いいっ♥ いいよっ♥ あっ♥ すごく気持ち良い……っ♥♥ あっ!! す、すごい……!!!!!!」

 「うっ、うあっ!! うあああああっ!!」

 彼女が腰を振る度に、俺の男根がぎゅうぎゅうと締め付けられ、熱いものがこみ上げてくる!! 我慢なんて出来たもんじゃない……っ!!



 俺の中の防波堤は、快楽の津波の前に抵抗することも出来ず、決壊した!!

 ――どぴゅっ!! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!!!!!  どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!!!!!!!

 勢い良く精子が、彼女の中に入っていく……

 あまりの気持ち良さに何もかもが吸い尽くされるのではないかというくらいの快感……ッ!!

 俺の男根はまだまだそれを求めて立ち続ける。そして花園の花たちもまた――

 「もっと……もっと、しよ……っ!! もっと……もっと……!!」

 彼女の甘い声に誘われて、俺はまた彼女の中に精子をぶちまける。だがそれでも彼女は満足しないッ!!

 「好きだよっ……好きっ、好きっ、好きっ!! 大好きっ!! もっと、もっといっぱい出してっ!! キミの……キミの全部ちょうだい……っ!! 全部、出してぇ……っ!!!!!」

 彼女の甘い声の求めるままに、俺は何度も何度も、彼女の中に射精した……







 「はぁ……はぁ……はぁ……」

 俺は彼女に覆いかぶされた格好で、荒れた呼吸を整えていた。何か、風呂に入っていたよりも体が火照っている。まるでフルマラソンを完走した後のような……疲れているのに、スッキリした感覚……

 「――えへへっ♥ とうとう出しちゃったね?」

 俺の上に被さっていた彼女が顔を上げた。ニコニコ笑顔の弾む声――あれだけしたのに、全く疲労感を感じさせない、元気な彼女である。確かにこの体力は人間はない。

 だが――

 「いくら使命感に燃えるヒーロークンでも、ボクみたいなぷりちーな幼馴染には勝てなかったね~っ♥」

 「誰がぷりちーだ」

 俺が突っ込みを入れると、彼女は形だけの怒りを表して「何を~っ」とか言ってくる。

 ……変わっていない。

 あの日――俺がD-フォンを受取り、彼女がクリサリスに襲われる前の彼女と――何も変わらない笑顔で……

 「でもね~、ボクはまだまだ余裕なんだよね~」

 全くもって、人間とは思えないことを言ってくる。

 「ふふっ♥ 今まではイクかどうかの対決だったけど、これからはスタミナ対決っ♥ 次ヤる時はもっとスタミナつけててね~っ♥」

 「まだヤるんかい」

 俺は突っ込みを入れながらも、とてつもない幸福感を味わっていた……

 何も考えず、何の迷いもなく、愛しい彼女とセックス三昧の日々を過ごす――

 それはとても幸せなことではないのか?

 俺がそんなことを思っていると、彼女は俺の唇に優しくキスをして立ち上がると、バスタオルを体に巻いて――

 「ドーテイダークン、敗れたりぃ~♥」

 得意げに笑ってVサインし、俺に向かってウインクした。

 俺はその敗北を、甘んじて受け入れた……
 



-GAME OVER-

現代もの 相対正義ドーテイダーCOMMENT(0)