ボクっ娘淫魔の巣窟 相対正義ドーテイダー

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相対正義ドーテイダー

 200×年――東京 秋葉原。

 日本最大の電気街であり、オタク文化の聖地である場所だ。遠くからは大型テレビジョンやパソコン、ゲームショップなどの喧騒が聞こえてくる。

 つい一週間前までは俺もそこにいた。何気ない平凡な日常の中で、平凡で普通といったら何だが――どこにでもいる普通のフリーターだった。

 だが俺の今いる場所は人気の全くない裏路地であり、俺はもう、平凡な日常の外にあることを知ってしまった。

「――いらっしゃいませッ♥ ご主人様ッ」

 多数の明るい少女達の声が揃って、独特なハーモニーを響かせた。

 先ほどまで誰もいなかったはずの、正面の闇の中から。

 約10人。白いフリルの付いたメイド服に身を包んだ、タイプの違う美少女が――いや、美少女の形をした《モノ》が立っている。

 そして、それらの先頭に立っていたのは――

「やっほ~ッ♥ ご主人様ッ」

 俺の良く知る美少女の形をした《モノ》だった。

 少し茶色かかったショートカットの、目のクリクリッとした童顔のボーイッシュ少女……

 誰にも信じてもらえないが、子供の頃から家が近所で、小中高と同じ学校に通っていた幼馴染であり、俺の恋人だった……アイツのように見える《モノ》だ。

 細身で小柄だが、スポーツをしている者特有の凛とした細さで、薄桃色のストッキングに包まれたふともも、谷間くっきりの巨乳は男を魅了し、オタクを萌えさせるだろう。

 だがこれ等はメイドさんではない。メイドさんに似せて存在する、人間ですらない存在だ。

「……ご主人様?」

 俺は努めて冷ややかに言った。

「お前らにとっては、都合の良い駒の間違いだろ。《スプレッター》。ご主人様ご主人様言って、相手を体よく利用しているのはお前らだ、社会に溶け込む寄生虫が」

「あれれ? ちょっとヒドいんじゃない? ボクに萌えて、ボクのおっぱいにい~っぱい甘えてくれたのはキミなのに……恋人にそんなこと言うなんて酷いよぉ……」

 彼女はわざとらしくしなを作って言った。いやらしい言葉で挑発し、可愛らしいしぐさで萌えさせようと企んでいるのだろう。だが――

「――俺が好きなのは、お前じゃない……ッ」

 俺はポケットに手を突っ込み、特殊携帯電話《D-フォン》のスイッチを押し始めた。

 ――認証コード入力。

「お前が取り込んだ、俺の幼馴染だッ」

 俺はD-フォンを構えて叫ぶ。

「――《化身》ッ!!」

 D-フォンから強い力が生み出され、俺の目の前は一瞬、真っ白になった。

 そして次の瞬間、俺は出来損ないの正義の味方のような姿になる。茶色い全身ジャケットに、フルフェイスヘルメット――低予算の、深夜放送にでもやってそうな、お世辞にも格好良いとは言えない姿だが、今の俺には必要な力だ。

「――バイブレードッ!!」

 虚空に手を掲げて叫ぶと、そこからは超振動で相手に快楽を与える剣が現れる。俺はそれを《メイド》たちに向かって構える。

「クスッ♥ やる気だねッ♥」

 すると、先頭に立つ《ボクっ娘メイド》は、楽しそうに笑って言った。

「さっ♥ みんな、そこの童貞ご主人様に、最高のご奉仕をしてあげよッ♥」

「はいッ♥ 分かりましたッ♥」

 俺の周囲を、美少女メイドが取り囲む。下らない冗談にしか見えない戦いが、今日も始まった。

◆ ◆ ◆

人間の社会に、人間でない《モノ》が混ざっていると言ったら、何人の人が信じるだろう。ただ少なくとも俺の知る現実には、確かに存在する。

 その名は”Spreader”。本来英語で”広げる人”、あるいは”バターナイフ”、”肥料散布機”などの意味があるが、俺にとっては侵略者、というイメージが強い。

 スプレッターは本来機械の体を持ち、怪力や人間以上の運動性能を持っているロボットのような存在だ。その姿には、人間味など欠片も感じられない。

 だがやつらの最大の特徴は――人間の女性を捕食することだ。やつらは人間の女性を捕食し、捕食した女性そっくりの外見や性格を複製する。恋人や親でさえ、見分けがつかなくなるくらいに。

 そしてスプレッターは人間の男を誘惑し、関係を結ぼうとする。スプレッターと関係を結んだものは、この夜のものとは思えないほどの快楽を味合わされ、スプレッターの虜となり、なすがままになってしまう。

 あと分かっているのはスプレッターは組織単位で動いていること、何らかの目的を持って行動していること、そして――

 俺の大学時代の恩師であり、スプレッターと何らかの関係があったであろう教授が残した言葉――

“ないと・めあ”計画。

 それが何を意味しているのか、どんな計画なのかは分からない。ただスプレッターにとって、大きな何かを表しているのは間違いない。そして俺は、ある偶然から、スプレッターから人間を守るために戦うハメになっちまった……


 俺が彼女とデートをしていた時だった。

 大学時代の恩師が突然現れ、俺にD-フォンを渡し、勝手に俺を《使用者》として登録してしまったんだ。

 詳しい話は聞けなかったが、彼もまたスプレッターを作り出した組織に関連していたらしく、その対抗手段として、D-フォンと強化スーツを誰かに伝えたかったらしい。だが組織は至るところに根を張っていた。そして、たまたま出会った俺に、D-フォンを託した……

 俺も最初は信じられなかった。とてもお世話になった人だったから、嘘を付いているとか精神障害になったとか考えたくなかったが、こんな突拍子もないことを信じられるほど脳が柔らくもなかった。

 目の前で、彼女がスプレッターに食われるまでは。

◆ ◆ ◆

「わぁ……すっごーいッ☆」

 最後のメイド戦闘員の急所にバイブレードを差込んで倒した直後、ボクっ娘メイドは感嘆の声を上げた。

 倒したスプレッターは止めを刺した直後に元の姿に戻ってチリと化す。そこには何も残らない。スプレッターに食われた人間も、何もかも。

 だから今この場にいるのは、全身ジャケットフルフェイスの俺と、フリフリメイド服の彼女だけだ。

 ボクっ娘メイドはウキウキしたようにこう言った。

「こんなに早くみんなを倒しちゃうなんてさすがだねッ♥ 恋人のボクも鼻が高いよ~ッ♥」

 喜ぶ姿。弾む声。コスプレが趣味で、メイド服を着ていたところも何度か見たことがある。どれもこれも、俺の中の記憶にある彼女と瓜二つだった。

 だが、少なくとも、俺の知っている彼女は、自分の仲間が消滅して、明るく笑っていられる娘ではなかった。

「……やっぱり、お前は偽者だ」

「そんなことないよ~ッ。ボクはボクだよ♥ キミのだぁ~い好きな恋人の……」

「違うッ!!」

「違わないッ♥ ボクは本当にキミのことが好きだから、キミのこと誘いに来てるんだよ?」

 ボクっ娘メイドはニコニコ笑って言った。

「だってぇ、考えてもみなよ。勝てると思う? ボクの仲間はいっぱいいるしぃ……それにぃ……」

 ボクっ娘メイドは「くすくすッ」と笑った。

「キミ、今時珍しい童貞クンだもんねぇ♥ ふふっ♥」

「……」

 もともとスプレッターはセックス用のガイノイドだ。やつらにとってセックスは最大の武器であり、弱点でもある。やつらも急所を攻めてイカせることで、スプレッターは無力化し、消滅する。

 そして俺にできるスプレッターを倒す方法は二つ――強化スーツに常備されているバイブレードやバイブガンを急所に打ち込むか、俺自身のテクニックでイカせるしかないのだ。

 事情は後で説明するが、強化スーツの武器を使えるのは、”戦闘員”と呼ばれる最下層のスプレッターのみでしかない。他にも”強化体”と呼ばれる戦闘員に特殊能力をつけたもの、”幹部”という幹部クラス、そして首領である”首領”には、バイブレードやバイブガンを使うことはできないだろうから、俺自身のテクニックで勝つ必要がある。

 普通の人間ならばどんなテクニシャンでもダメージは与えられない。ダメージを与えられるのは、強化スーツを着た者だけなのだ。だが――唯一強化スーツを着れるのは、性体験に乏しいどころか初体験すら出来ていない童貞。しかも――

「えへへっ♥ ボクが人間だった時、ラブホまで行ったんだけどね~」

 目の前にいるのは、俺の愛しい恋人と全く同じ姿をした敵だ。彼女も”戦闘員”と呼ばれる最下層のスプレッターだが、俺へのあてつけかどうか知らんが、何度も刺客として送ってくる。しかも何度か戦って、何度もイカされそうになっている……俺の天敵だ。

「あの時はボク、全然知識なかったから……はじめてで怖かったしぃ……ど~やったらキミに喜んでもらえるかも分かんなかったからねッ。でもぉ……今は結構自信あるんだよ♥」

 ボクっ娘メイドは頬を赤らめながらも、妖艶で、イタスラっぽい笑顔を浮かべていた。

 俺が愛していた恋人と同じ顔、同じ表情で。

 心が萌えそうになるのを懸命に堪える。

 ボクっ娘メイドは、俺の内心を知っているかのようにこう言った。

「えへへっ♥ そんな苦しまなくっていいんだよ♥ 今日ボクがキミの戦いを終わらせてあげる。いっぱいいっぱい愛し合って、ボクに夢中にさせてあげるんだから♥ そしたら、毎日毎日エッチしようね、ボクのご主人様♥」

 ボクっ娘メイドは、フリフリのメイド服のポケットから携帯電話のようなものを取り出した。

 M-フォン。

 D-フォンに似ているが、効果はまるで違う。ボクっ娘メイドはM-フォンを大きく掲げると――

「”萌え萌え時空”発生装置ぃ……スイッチオ~ンッ♥」

 次の瞬間、俺の目の前は淡くてきれいなピンク色の靄に包まれてしまった……

♥ ♥ ♥

萌え萌え時空とは、スプレッターがM-フォンを使って作り上げる特殊空間だ。この空間内では、通常の時間や空間から隔離され、スプレッターあるいは強化スーツを着た者しか動くことができない。しかもこの中に入った場合、強化スーツを着ていた者の姿は裸となる。その為、バイブレードやバイブガンが一切使えない。

だからこの時空発生装置を常備している”強化体”などには特殊装備が無効化されてしまい、強化スーツを着ている人間は自分のテクニックのみで戦うハメになる。

 ところが空間の支配者であるスプレッターは、自分にとって有利な空間を作り出すことができるのだ。例えば学校関連のコスチュームを着たスプレッターは学校の教室や体育館倉庫、ある一定の職業であれば、その職場にあった空間を作り出してしまう。いわばインスタント・イメクラ空間なのだ。
 

♥ ♥ ♥

 

 そこは可愛らしい装飾に包まれた喫茶店だった。俺は全裸の姿でテーブル席の一つに座らせられている。

 目の前のテーブルには可愛らしいメイドさんのアニメキャラが書かれた布が掛けられており、なぜか俺とテーブルとの間に人が一人入れるくらいのスペースがある。

他に客は……いないようだ。

いくら偽物の空間とはいえ、本来全裸でいてはならない場所に全裸でいるというのはあまり心地良いものではない。好きな人もいるかもしれないが、俺は嫌だった。

……まあ、いい。それより――

「――おかえりなさいませッ♥ ご主人様ッ♥」

 いつの間にか俺の横に立っていたボクっ娘メイドが、明るい声をあげて一礼した。可愛らしい童顔に明るい笑顔を浮かべているが――何やら企んでいるという気配をヒシヒシと感じる。

 俺は咄嗟に立ち上げって迎え撃とうと――

「――ッ!?」

 立ち上がれないッ!?

 足は動く。椅子の上で尻を動かすこともできる。どこか異常がある感覚もない。ただ、立ち上がろうとする意志と動作が結びつかないのだ。

「――ご主人様ッ♥」

「!?」

 突然、ボクっ娘の明るい笑顔が顔前に現れてビクっとした。彼女はにこにこ顔で俺に言う。

「ここではボクが何でもご奉仕いたしますので、何でもお気軽にお言い付け下さいねッ♥」

 得意げに言うボクっ娘メイドを見て、俺は納得した。

「……これも《ルール》ってわけか?」

「へへっ♥ そゆことっ♥」

 イタズラっぽい笑顔を浮かべて小さな舌を出してみせるボクっ娘メイド――可愛らしいしぐさに少し心動きそうになるのを何とか抑えた。

《ルール》とは萌え萌え時空の中で強制力が働く力のことだ。例えば部屋の外へは出られない、道具を使ってはならない、相手に暴力を振るってはならないという《ルール》があった場合、《ルール》を破ったときにペナルティが課せられることもあるし、はじめから破れないようになってしまうものもある。

“イスから立てない”というのは後者型の《ルール》なのだろう。

「……一方的だな」

「そんなことはないよッ。キミはお客の”役”、ボクは店員の”役”の中でしか行動できないから。キミも”トイレに行きたい”って言えば立つことはできるよ~」

「ふぅん……って、おい。どうやって戦うんだ? まさか、本当にメイド喫茶のマネごとをするのか」

 俺が問いかけると、ボクっ娘メイドはにっこりと笑って言った。

「”おしぼり”をお持ちしますねッ♥」

「おしぼ……――りッ!?」

 次の瞬間、俺の男根は、ボクっ娘メイドの右手――その手の中にある手拭用の小型タオルに包み込まれていた。

「えへへっ♥ 冷たくて気持ちいいでしょ♥ 今シコシコしてあげるね~っ♥」

「あっ……ううっ!」

 俺の男根を冷え冷えの”おしぼり”に包み込み、ドアノブを拭くような感じで、ボクっ娘メイドは優しくシコシコし始めた。水に濡れたタオルの感触でゆっくりと上下されるとまた違った気持ち良さが感じられる……

 ……ってダメだッ!!

「な、何のマネだッ……」

 俺の眼前で、ボクっ娘メイドはにっこり笑った。

「だからぁ、”おしぼり”だよ♥ ここではね、言葉が意味を持つからね。色々こじつければ色んなことができるんだよ♥」

「ぐっ……」

 ボクっ娘は手馴れた手つきで、俺の男根をシゴきあげていく。このまま一方的にシゴかれたら、五分と持たないだろう。

「き、汚いぞッ。不意打ちなんて……」

「あ。大丈夫だよっ♥ まだボク”勝負開始”って言ってないし~、今出しても大丈夫ッ♥ ボクのお手手でゴシゴシしてあげるッ♥ あ。それともぉ……」

 ボクっ娘メイドは、スカートのすそに手を置くと、そっと引き上げた。陸上部にいた頃から変わらないほっそりとした足が、桃色のストッキングに包まれて色っぽい。

「ボクの足でシコシコしてあげよっか? 気持ち良いと思うよ? キミのおちん○んクンがボクの足で擦り上げられるの……ストッキングの感触がきっと気持ち良いよ♥ それでも嫌なら、萌え~って宣言してくれたらやめたげる。でもぉ……ねっ♥」

 色っぽい足を見せつけながら誘惑するボクっ娘メイド。俺は――

 

 A おしぼりで抜いてもらう。

 B 足で抜いてもらう。

 C 萌え~と宣言する。

 D トイレに逃げる。




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