ボクっ娘淫魔の巣窟 相対正義ドーテイダー

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相対正義ドーテイダー

 「ッ、これは……」

 その建物の中に入った時、俺は吐き気を覚えた。

 萌え萌え時空の中に作り出された高級クラブ『アルラウネ』――だがこの間ボクっ娘メイドとの戦いで作り出された時とは空間の意義が違う。

 ボクっ娘メイドとの時は俺の強化スーツを無効化する代わりに俺一人しか吸収できない《闘技場》だとするなら、今ここに存在しているのは多くの人間を引き込む《蟻地獄》だ。だから今現在、俺の強化スーツは無効化されていない。

 そして――

 俺の目の前ではとてつもなく淫靡な宴が行われていた。ピンク色の照明と、薔薇の花が飾られている大きな広間にいくつもの高級そうなソファとテーブルがあって、たくさんの客が座っている。多くはホームレスやニート、あるいはサラリーマン風だったり、どこかの偉い役職についていそうな人間だったりと、千差万別だが――

 皆美しいバニーガールに男根をしゃぶられていたり、足で踏まれていたり、挿入し腰を振っていたりしている。本当に淫らな乱交パーティだ。

 だがそれだけならいい。

 問題は――その乱交が行われている下、床に転がっている無数のものだった。

 ……ミイラだった。

 服装はまだ新しい。スーツだったり、ボロボロの作業着だったり、ラフな服装だったりしているが……みな共通していることは、下半身を露出し、恍惚とした表情を浮べたまま干からびている、死体の山――

 俺は、拳を握り締めた。

 「……何のまねだ、これは」

 「あら、怖い……何を怒っていらっしゃるの?」

 「何を、だと……お前ッ」

 「誤解のないように言っておきますけれど、こうなることを望んだのは彼らなんですよ……?」

 バニッシャー・バニーは笑顔を浮べていた。

 「私はただ、現実をうまく生きれない人々に夢を与えただけ……そして、この人達は現実で生きるよりも私の夢に溺れることを選んだ……それだけのことよ? 辛い現実に生きるより楽に死にたいと願う人がいるのなら、楽に死なせてあげるのが優しさなのではなくて?」

 「……そりゃ、安楽死の時にだけ使う概念だ。生きることが絶対に正しいとか偉そうなこと言う気はねえが……この人達が死んで、一人でも悲しむ奴がいるかもしれねえ……泣く奴がいるかもしれないんだ」

 ――アイツを失った俺のように。

 「俺は、それを、見捨てる訳にはいかない」

 俺がハッキリと言うとバニッシャー・バニーは笑った。嘲笑ではない。どこか、嬉しそうなそんな笑みだった。

 「……いいわ。アナタみたいな熱い人、嫌いじゃないもの……ふふっ。楽しみね」

 バニッシャー・バニーは胸元からM-フォンを取り出し始め、俺は最後にこう尋ねた。

 「……何が目的なんだ。何でこんなことを――」

 「さあ、力づくで聞き出してみてはどう? その方がお互いに燃えるでしょ……ふふっ」

 バニッシャー・バニーがスイッチを押すと、辺りは薄桃色の靄に包まれた。

❤ ❤ ❤

 今度は高級ホテルの一室だった。お洒落なスイート・ルームに薄らと照らされるピンク色のルームライトが妖しい雰囲気を作り出している。

 俺はまた全裸で、窓辺にあるベッドの上に座っていた。

 大きな窓からは夜景が見えるが、これもまた幻なのだろう。部屋中には薔薇の花が飾られ、濃厚な香りと妖しげな雰囲気が漂っている。

 「ふふっ、こういうところはじめて……?」
 


 

 甘い声を出しながら、バニッシャー・バニーは俺の横に座り込んだ。そっと俺の内腿に手を置いてくる。前かがみになり、バニースーツの合間から胸の谷間が見えた。Fカップのボクっ娘よりもボリュームがないにしても、Dカップはあるだろうか。

 だが一つ一つの仕草から滲み出る色香は、ボクっ娘の数十倍も勝っているだろう。

 「私の空間内では基本的な《ルール》しか存在しないわ。ちょっとした趣向は凝らしてるけど……ふふっ」

 バニッシャー・バニーは、俺の体に擦り寄って、俺の胸に手を触れてきた。すすっと静かに摩った。

 「……っ」

 ぞくっとした快感が背筋を通り過ぎていった。

 「ゆっくり楽しみましょう……?」

 しかも彼女は俺の乳首を指でクリクリと回し、首筋にくちづけをかわしてくる。

 「うっ……」

 「ふふっ……たくましい体ね……これでもまだ、童貞なんでしょう?……ふふっ、そそられるわ……」

 「……お前にやるつもりはない」

 「ふふっ。簡単になびかない男って好きよ……でも」

 「くっ……ああっ」

 バニッシャー・バニーは、俺の耳たぶを甘噛みした。初めて感じる快感に、全身に駆け巡る。ボクっ娘は決してしてこなかった攻め方だ。

 「……私のテクニックを受けて落ちなかった男はいないわ。何分持つのかしら?」

 例えるならボクっ娘が”パワー”型――一生懸命フェラチオやパイズリで攻めてくるタイプは、相手の頑張りと快感が比例する。相手が一生懸命やればやるほど、俺に掛かる快感が強くなる。すると、俺に一生懸命奉仕しようとする健気さや一生懸命さに萌えてしまうこともあるのだが……そこを堪えれば追加ダメージは存在しない。

 だがボクっ娘に対して、バニッシャーバニーは”テクニック”型だと言っていい。そんなに力を込めているわけではないのに、ほんの少し攻めるところを変えてくることで、実際に攻めてくる以上の力が俺の体に襲い掛かってくる。まさにプロの技だ。

 「ふふっ……かわいいわね」

 俺の乳首を擽りながら、俺の口にディープキスをしてきた。彼女の舌が俺の舌を翻弄する。だが負けてなどいられない。俺は何とか応戦するが――

 「うっ」

 彼女は俺の股間に手を当てて撫で始めた。そしてディープキスをやめて唇を離す。いやらしい唾の糸が俺と彼女の口を結んでいた。

 「あっ!!」

 バニーは、俺の首筋に吸い付いた。柔らかくキスをし、時に舌で舐め、俺の性感を擽る。ちょろちょろと首筋を舐められるぞくっとした心地よさが、俺に襲い掛かる。しかも次は耳に唇が上がってきた。

 更にバニーの手は俺の男根を弄ぶ。柔らかな指が俺の男根をいやらしく撫で遊ぶ。まるでその動きは獲物を前にした時の蜘蛛のようだった。

 「さあ……私の虜になりなさい……ふふっ」

 「ぐぅ……」

 余裕のある笑みを浮かべたまま執拗な愛撫を続けるバニッシャー・バニー。テクニック重視の敵に長期戦は不利のような気がする。

 俺は――

 Ⅰ 上半身の愛撫に集中する。
 Ⅱ 下半身の愛撫に集中する。
 Ⅲ 指ピストンで攻撃する。

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